f値(絞り値)について

図の1段ピッチの絞り値はご存知でしょうか?
F1.4からF2にカメラの絞りを閉めると、光がセンサー(フイルム)にあたる量が半分になり、逆にF2からF1.4にカメラの絞りを開けると、光がセンサー(フイルム)にあたる量が2倍になります。
被写界深度について

絞りには光の量を調整するだけでなく、写真表現の方法としての役割もあります。
絞り値の選択で被写界深度の調整なども行います。
開放側では被写界深度が浅く背景をボカス効果があり、絞りこむと被写界深度は深くなって奥までピントがきて背景もはっきり見えてきます。
レンズとF値
被写界深度はレンズの種類によって効果が異なります。
広角レンズはボケにくく、望遠レンズはボケやすいと言った特徴があります。
実はデジタルカメラやレンズによってボケ具合は異なります。
カメラの性能(センサーサイズなど)の違い、レンズ自体の問題、絞りの羽根の形状などさまざまなもので影響されます。また、F値を大きくした場合、被写界深度は深く鮮明な画像が得られるが、一定以上絞り込むことで、逆に光の回析現象により画像の鮮明度が失われていくことがデジタルカメラでは多々あります。あなたのカメラとレンズの組み合わせではどの絞りまでなら画像の鮮明度がたもたれているか知る必要があります。
光の差を見るために使うF値
この光の強さの差を見るためにF値を使うということが、写真撮影上達には重要です。
被写体に当たる光の強さ、背景に当たる光の強さなどの差を知ることで、どんな写真ができるかイメージできるようになりますし、イメージ通りの写真を作るために光をコントロールするために使います。

上図をご覧ください。
左側は、人物(顔)に当たる光より背景に当たる光の方が1段明るく、背景が白い写真になります。右側は、人物(顔)に当たる光より背景に当たる光の方が2段暗く、背景がグレーになります。このように被写体と背景の明るさの違いを調整できれば、写真の仕上がりイメージが変えることができます。

上図をご覧ください。
左側は、人物(顔)F16に対して足元がF5.6と3段も足元が暗い状態です。顔を適正露出にして、このまま撮影すれば足元がかなり暗い写真になります。右写真は足元が暗くならないように、ストロボを補助光として使っています。ストロボ光F11半の強さの光を当て、人物のF11半より暗い部分をF11半まで明るくすることで、人物(顔)F16に対して足元がF5.6と3段差があったものを、人物(顔)F16に対して足元がF11半と半段差にして顔を適正露出にしても足元が暗くなりすぎないように調整しています。
上記したように、光の強さの違いをF値を使い調整することも、撮影するため必要な技術です。
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